永田潤子のコラムウェブサイト
「私、なんだか運の流れに乗っちゃったの?」
それは海上保安大学校に合格した春、自分の中に生まれた不思議な思いだった。
昨日まで普通の女子高生だった自分が、テレビや新聞に載っているのだから、妙な気分になった。運命の不思議さを解きたいと、随分後になってから、易学を勉強した時期があった。
その易学の世界に「命(めい)の幅を活かす」という言葉がある。
これは「一人一人が持って生まれたいのちの幅(個性や資質)を最大限に活かして人生を生きる」ということ。例えば、職業の適性診断は、自分の資質や適性に合った職業に就くことを支援する情報であり、本人も楽しく良い仕事ができるし、それは周りの人や社会のためにもなる。
また、人との相性も、あの人とは相性が良い・悪いという見方ではなく、相性が悪い=違う要素が多くあるということを意味するので、どんな違いがあるかを知り、より良い関係性をつくることが情報を活かすことになる。
ましてや相性の悪い人とは結婚しない方がいいということではない。もしそうなら、私と主人は最悪の相性ですから結婚することはできない(笑)。
“水と油”は分離してしまうが、合わせて美味しいドレッシングを作ることが大事ということだろう。
冒頭の謎は解けなかったが、この言葉に出会えたことは大きな収穫だった。
また、易に限らず世の中の情報・データに縛られ過ぎるのは要注意、そのことで必要以上に迷い、却って不自由になることもある。何よりも自分の気持ちや思いが大事であり、それらの情報を上手に活かし、伸びやかに生きることが命の幅を活かす基本かもしれない。
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